●なでなで (オド&みぬ、キョホウ)●



「オドロキさんっ! 事件の解決、おめでとうございます!」

「うん……っていうか、ご近所から逃げ出したネコを捕まえて帰ってきただけなんだけど」
「立派なお仕事ですよ!」
「『なんでも事務所』だからって、『なんでも屋』さんだと思って来る人がいるじゃないか!
 この名前ってどうにかならないかな……」
「みぬきは気に入ってるんだけどなあ。なんだかカワイイじゃないですか」
「うーん」
「それに『ホウリツゲイノウ事務所』とか、ちょっと長々しくって印象に残りづらそうですし。
 逆に『ゲイノウホウリツ事務所』だと、なんだか芸能専門の相談所みたいになっちゃいますしね」
「確かに……解るっちゃ解るけど」
「そうだ! 『ナルホドロキ事務所』にしてみましょうか」
(少なくとも弁護士がいるようには聞こえないな……)

「とにかく、このまんまだとボランティアみたいな仕事ばっかり入ってくるし」
「お礼が不満ですか?」
「そういうわけじゃないけど」
「みぬきとボウシ君が撫で撫でしてあげますから、元気だしてください」
「ええっオレいまもしかして大人げなかった!?」

「それじゃあ僕が撫でてあげようか、君のオデコを。どうだいオデコ君」
「あっ、よかった! オドロキさんより歳上のお兄さんも来てくれましたよ!」
「検事っ!? どこから!?」






 このトリオには、とても和みます…!







●事務所とオレと (『なでなで』直後、キリホウ?)●



「牙琉検事が突然あらわれたからビックリしたよ」
「イリュージョンですね!」
「……もしかして、みぬきちゃんにも解らないようなトリックとか!?」
「実はさっきお客様としていらっしゃったので、お通ししたんです」
「ってごく普通の仕組みじゃないか! 教えてくれよ、みぬきちゃん」
「優雅に笑いながら優雅に帰っちゃいましたもんね……」
「お茶を出しそびれちゃったね」
「……出すんだぁ。お茶」
「お客様にはお茶! 書類はカドを整える! ファイルの並びは縦にぴっちり!
 ……考えなくても、体が勝手にね」

(うーん。オドロキさん、染み付いちゃってるみたい)






 覚えたことを覚えたままに







●まだおやすみなさい (オド&みぬ)●



「オドロキさん」

「オドロキさーん?」

「あ」
(いけない)
(眠ってたんですね。ごめんなさい)

(オドロキさんが寝ているところって、そういえば滅多に見ません)
(事務所に泊まっていくときオドロキさんは、みぬきとパパの帰りを待っていてくれます。
 そしてみぬきが眠る頃にも、まだまだ起きてるみたいです。
 朝は一番はやくに目を覚ましてます)
(仕事の途中には居眠りをしません)
(だから今、眠ってるとこ、初めて見ました)
(ちょっとだけ、びっくり)

(オドロキさんはうたた寝をしない人なんだなあと思います)
(でも、たまにはしたって所長のみぬきは怒りません)
(いいんですよ?)
(いいのになあ)

「……カゼひいちゃ嫌ですよー?」


(椅子と壁とにもたれ掛かるようにして、瞳といっしょに口もつぐんで)
(いつもはくるくる変わっていく、ポーカーフェイスとは反対のその表情も、まるで忘れてしまったみたいに穏やかで)

(わたしはそれを、それも、ただゆっくり見ていたいといま、思いました)






(だから声をかけてみるかわりに)
(その頭をそっと、そっと撫でてみたりして)

(……こうしてると、やっぱりみぬきがお姉さんみたいです)







 二人そろって熟睡しているところを帰宅したパパが発見



事務所とそしてオドロキくん…
オドロキくん&みぬきちゃんのタッグに和みます。癒されます。


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